読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

バックヤード

アニメ「おそ松さん」を血を流しつつ視聴する

「おそ松さん」ドラ松CD 猫と飼い主と彼の王国の物語

「勝訴」って書いた紙を掲げて走り回りたい。

 

どーもこんにちは。

今回は、「おそ松さん」お仕事体験ドラ松CDの話をしたいと思います。

ネタバレになりますので聞いてない方はぜひ買ってください。おそ松推しと一松推しなら絶対買って損したとは思いません。すごいから!ほんともうすごいんだから!

加えて、今回はもういつものしんどい私の話なんかどうでもいい、ひたすら二人についてごちゃごちゃと語りまくる回となっております。ついでに、普段ここで言わないように抑制しているキャラ観を惜しみなく出していくかんじになっていますので、「えっ今のどういうこと??最初から説明しろよ!!」というものも増えると思います。なんというか、今回は本当におそ松担がパッションで書いてるだけのおしゃべりです。

生暖かい気持ちを持って薄目で見てください。

 

 

 

いいですか……?みんな逃げた……?

 

いっやーーーーー、とんでもなかったですね。演技脚本キャストコメントジャケットに至るまで最高でしたわ!!!

 

さてまずはこのCDとアニメとの時系列的関係について考えたいと思います。

このアニメでは兄弟同士の関係性がけっこう頻繁に変動している感があるので、このおそ松一松の二人の関係が本編におけるどのへんかというのがまず気になります。「いつ彼らが占い師体験をしたのか」というよりは、「どの時間軸の関係性をひっぱってきたのか」ということです。

完全に個人的な見解ですが、①「トド松のライン」周辺、「一松事変」以前 ②本編最終回後 の二つがありえるのではないかなと思っています。とりあえずこのCDが発売された18、19話周辺の時間軸ではない。

何故そう判断したのかというと、まず①は、「ライン」の「えらいね~社会に出てもやっていけるんじゃな~い?」「あざ~っす」をやっていたころの二人の空気感がCDの内容に最も近く、加えてそれは「事変」での一松がおそ松の陰口を聞き「殺す!」と叫ぶまでの関係性だと感じたからです。②は、「①でないのならもう見当がつかないし、アニメ全体の着地点がどこになるかもう私には想像がつかないので無限の可能性がある」というぐらいの雑な理由です。

ではこの①の時期の一松が何をしていたかというのを思い出すと、たぶん六つ子の管理人の仕事から手を引き始めていた頃だったと思います。「ノーマル四男」であることが晒された頃。なんというか、今までの危険人物に見せようとするポーズを捨て始めた頃です。

というか、彼の危険さの演出は六つ子という共同体を守るため、ひいては友達を作れない自分がその中でいつまでも暮らすためのものです。その演出が通じなくなったとき、彼が選んだ生存のための手段は長男や三男など、六つ子依存の高めな兄弟につくことでした。14話もその次の15話でも、彼はだいたい長男の横に陣取って、わりとのほほんとしています。

 

で、そんな彼が占い師をして、おそ松をお客に招きます。

いやーよくしゃべることしゃべること。(ドラマCDなので当たり前なんですが)

やっぱりなんだかめちゃくちゃ仲良しオーラが出ています。

特に、彼は好意を素直にそのまま言えない男なので(逆に死ね精神)このCDの中ではしょっちゅうおそ松兄さんを罵倒しているのですが、それがなんだかすごく楽しそうに聞こえるのはたぶん私だけじゃない。

(余談ですが、親しい人と距離感を唐突に詰めすぎて、私が何をしても彼は許してくれるはずだという謎の期待と安心感を持ってしまう人を時々見ますし、一松もその典型だと思うのですが、失敗すると悲惨なことになるので気をつけた方が良いと思います)

 

第一パートで彼が主張したのは、「俺は目的のためなら手段を選ばない男だよ」ということです。それは本編中でも察することができた彼の性質であり、彼のセールスポイントでもあります。

今まで、誰にも言わずに黙って、手段を選ぶことなく捨て身で六つ子という概念を守ってきた一松は、この辺りで機能を停止しつつありました。そんな彼が、このコミュニティの主に対して伝えたかったのがこれです。「目的のためには手段を選ばないよ、犯罪まがいの手だって使うよ」「ねっ、僕って有能でしょう?」「だから褒めてください」

自分の生存のための戦略としての、六つ子の象徴たる長男への自己アピール。

 

それではそれに対しておそ松はなんと答えたのか?

それがBパートです。

おそ松は、まず「お前の他にも新しい家族がいるんだ」と告げます。びっくり。一松が必死に守ってきた世界以外にも、俺には世界があるんだよ、という返事です。しかもそのために六つ子コミュニティを捨てることができるという。

それに対しての一松の返事は、「そんなものはいいから、手段を選ばない俺が壊すから、六つ子の中に帰ろう」。

「五人の悪魔」しかり「ライン」しかり、一松の行動は一貫しています。相手が虫であろうとコケであろうと変わりません。

 

「俺は作ろうと思えばお前ら以外にもコミュニティを作れるんだよ」という宣言にも屈しない一松に、おそ松は次の段階を見せました。

それが地下帝国であり、地底人の皆様です。

私本当にびっくりしたんですけど、今までさんざん長男のことを「六つ子社会の王」「神様」「アイドル」と言ってきて、それはもちろん比喩だったんですけど、今回なんとそれにお墨付きがもらえました!!やった!!勝訴!!おそ松兄さんは王様です!!

先ほどの虫たちは家族、おそ松もその一人でしたが、今度は国民と王様です。

彼の王国は、円満な形ではありません。謀反が起こっていますし、暗殺もされそうになっています。旗は燃やされてるし矢も飛んできます。う~んどっかの兄弟っぽいなぁ。

しかし、おそ松はそれをなんとも思っていません。

自分の国が傾いでいること、自分が国民から支持されていないこと、命の危険があることを、彼は知った上で、「別に気にしな~い」と言い放ちます。

 

おそ松から一松への本当の回答は、「俺の王国はこんなかんじに危ういし、俺の命もこんなかんじに危ないけど、俺はそれでも王様をやるよ。それでもお前は、本当に俺と一緒に王国を守っていく気があるの?」

ここまで来て初めて、一松は「一人で帰る」と言いました。

 

はっきり言っておそ松兄さんの精神構造と政治力とカリスマは特異というか、理解できないというか、普通についていけるものではありません。ほとんど驚異的な美学と言って良い。一松はノーマルであり、加えて主人公にはなりたくないしなれない人間です。自分の国が崩壊していく上に嫌われているという状況で王様をやっていられるなどという「死に至るポジティブ」についていくことはできません。

 

長男の炎上する王国の姿を見た四男は、ふいっと新しい飼い主の元を去りました。そしてふらふらと家を出て猫カフェに就職してみたりしましたとさ。

 

 

なんというか、もう「お仕事体験」「占い師」っていう枠すらも捨ててこんなトンデモ話をやってくれたことに本当に感謝しています。ありがとうございます。なんてことしてくれたんだ。最高です。長男の王国は本当にあったんや…

 

加えて、フリートークが本当に良いんですよ。キャスティングに心から感謝したい。特にイベントや13話でもそうでしたが福山さんから出るシビアなキャラ観コメントが素晴らしすぎて首をぶんぶん縦に振りながら聞いてしまいました。攻撃は最大の防御…チョロ松が一番クズ……いい話に見せかけた話…悪意…うう……語録作りたい………

 

正直に白状すると、「二人組でドラマCDやります!」って言われた時には「なんでそんな血迷ったことを…」って思ったんですが本当にすみませんでした。すごく良かったです。

 

でも一松ははっきり言ってお前甘えすぎだろう!!というのが最初の感想です。何安心してるんだよ!!そんなことだからおそ松兄さんが親切に現状を説明してくれたんだぞ!!兄さんはちゃんと家賃水道光熱費も気にしてるぞ!政府を運営するっていうのはそういうことなんだ!!お前は工場の名誉班長が性に合ってるんだよ……

 

最後を説教で締めてしまって申し訳ないんですが、本当に良いCDでした。ここまで読んでくれた人は視聴済みの方が多いのだとは思いますが、もし聴いてない人が!いるのなら!ぜひ聴きましょう!おそ松兄さんが最高に可愛いから!!!!

本当に、正直1クール目の時おそ松担やってるのが割としんどくて、もう担降りしたほうが楽になれるんじゃないかレベルだったんですけれど、もう迷いません。長男サイコー。カリスマレジェンドだよ兄さん。これからも応援するからね!!

 

 

 

お粗末様でした。