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アニメ「おそ松さん」を血を流しつつ視聴する

「おそ松さん」2期3話 きまずい2人の話

僕たちは、見て見ぬふりをしすぎたのかもしれない。

 

 

はいどうもーーー!!!お世話になっております!!!毎日寒いですね!!のわりに上着を着るか着ないかめちゃくちゃ悩むんですよね~~~!!
ってかもう11月が来ちゃうんですね!!早くないですか???きっとこんな感じで年末来ちゃうんだろうな~と思うと怖いですね~~

 

という、私流この時期にどんな立場の人とでも切り出せるストラテジーで始めてみましたが、どうもこんにちは。3話です。

いやもう言いたいことは種々雑多にあるんですけどとりあえずBパートいいですか?

 

・兄弟がパチンコに行ってしまい、チョロ松と一松が居間に2人残される。2人は2人の間に流れてしまう気まずさを解消するため様々な手法を試みるが上手くいかず、皆が帰ってきて喜びに泣く

 

すごい……あらすじにならない…1テーマを1部屋の中での会話だけで回すのすごいな……?

 

真ん中2人、チョロ松と一松は今まで二人きりにならないままに2期を迎えてしまったわけですが、こんなにド直球で来ると思ってなかったんですよね。事実上の一松事変というか、そういう……

 

私は正直に言ってしゃべるのが得意ではないと思っていて、どのぐらい得意でないかというと前述したような戦略を意識しないとしゃべれないということなんですが、戦略を立てるのは無駄に上手なので、コミュ力が高いという評価を受けることがままあります。しかしそれは真のコミュ強にあらず。今回のチョロ松と一松のような場を毎日死ぬ気で切り抜けて、君の手で切り裂いてって感じで生きています。息の根を止めてくれよ……

 

というわけで「わかる」感が深い話だったんですが、今回はこの2人が

・みんなとはわいわいできるが2人になるときまずい
・でも嫌いなわけではない
・気が合わない
・20数年生きてきて初対面レベル
・地獄

である、ということが明らかになったわけですが、正直「知ってたーーーーーーー!!!!!」という気持ちでいっぱいです。個人的には。

 

この2人が真逆だねって話はたぶん自意識がライジングしたあたりでした気がします。指向性が真逆。内向きと外向きです。

同じクソ切り出しでも、チョロ松は「最近どう?」と相手に話題を求めます。いやこの質問ホントにテンプレなうえにクソっていうどうしようもない質問なんですけど、基本的にこの流れ、相手に何かしらフックになるものを要求してるんですよ。一松は「いい天気だね」って言うの。自分から出してみる。いやこちらもテンプレな上にクソっていうどうしようもない話題なんですけど。

チョロ松は「流れを変えて!」って相手に要求するんですけど、一松はそっとボケてみる。いや不発だったけれども。

さらにチョロ松は「本音であること」を重視し、正しいことだと信じています。エスパーニャンコの際に「今のが一松の本当の……!」とちょっと嬉しそうだったあれとかね。本音をそっと隠しておきたい一松と反対です。

それでいてこの2人は同じぐらい真面目で、同じぐらい外からの見え方に気を遣い、同じぐらい「兄弟」にこだわります。2人は目の前の相手を投げ出して去ることができない。「今はこいつと喋れ!!」と脳内で気合をいれないといけないぐらいには。

 

2人がうまく機能するのは緩衝材があるときと、同じ目標に向かって、役割を果たすときです。つまりは、1期です。兄弟が兄弟でなくなることへの危機感と、それに合わせて長男松野おそ松が仕事をしているとき。

 

1期のトド松のラインでの謎のハンニバルなやりとり、パチンコ警察。彼らは目標(トド松をシメる)があって、やるべきことがあれば真面目に仕事をします。

あと「2人だけになると気まずい」って言ってますけど、実際のところ特に松野おそ松というのがこの2人と付き合うのが本当に上手なんですね。たぶん長男はどっちかと言えば一松と同じタイプだと思うんですけれど、一松よりああああこの言葉安易に使いたくないけど「コミュ力」があるんですね…彼は「最近どう?」などというクソな期待を相手にかけずに、一松と同じくサービス精神に満ちて話題を投げるでしょうし、それは一松の暴投に比べたらチョロ松のキャッチャーミットにきちんとおさまるでしょう。たぶん。

一松とおそ松がうまくいくのは言わずもがな。案外理性で話をする2人です。少なくとも相手に「嫌い?」とかいうコントロールの難しい、相手に特大の期待を投げつける行為をしない2人です。よくわからない人はドラ松を聞こう。ドラ松はいいぞ(ダイマ)

 

どうやら2期では今のところ6つ子が誰かしら出てったり大荒れしたりという状況にないようです。6つ子がティッシュペーパーの箱の中で完結している状態で、この2人には目標がありません。方向性を合わせる必要がありません。ついでに松野おそ松が長男職をおおっぴらにさぼっている気のある昨今。

やっとこいつらのところにまで「考える時間」が降りてきたんだな……

 

結局兄弟って何なんでしょうね?たぶん「兄弟なのにこいつら何言ってんだよ」って思う人もいるんだろうけど、別にいいと思うんですよね、あると思うんですよね、兄弟の間だって。気まずい空気。だって人と人だもん。当たり前のことだと思う。

でもこれから先長い時間を一緒に過ごす、というのもその通りなので、快適に過ごせるに越したことはないわけで。生まれたときからお付き合いが定められている人間。改めて思ったんですけどそれが6人もいるのってきっついなぁ……と思う。当方1人ですけどマイブラザー、正直一緒に住まなくなってからのほうが仲良しとはいえ、彼でよかったなぁとは思いますもん。仲良しです。ほんとですよ。

 

見て見ぬふりをしてきた、初対面の2人。お互いが兄弟であるという地獄に泣くのがスタートライン。これだけ放り投げたので、あと残り7、8話の間に何かしらのアンサーがあるといいなぁと思います。救われてほしい。それがお互いにとって良いことなのかは別として。

 

 

お粗末様でした。